アフロ犬のモデルとされているビションフリーゼ。
その白くふわふわとした毛並みと愛らしい姿に心を奪われる人は少なくありません。
しかし、この犬種の魅力は見た目だけに留まらないのです。
そこで今回は、ビションフリーゼの歴史や特性、そしてその性格まで、この犬種の魅力を解き明かしていきます。
□アフロ犬のモデルになった種類「ビションフリーゼ」の起源と歴史
*貴族の寵愛を受けた歴史
ビションフリーゼは14世紀にイタリアに持ち込まれ、その可愛らしい外見から貴族に愛されました。
この犬種は「バービションズ」という系統から生まれ、特に「テネリフェ」と呼ばれる種類が現在のビションフリーゼに近いとされています。
貴族の間で人気を博したビションフリーゼは、16世紀にフランスでさらに小型化が進み、貴婦人たちにも愛されました。
*激動の時代を生き抜く
フランス革命が勃発すると、貴族の犬とされたビションフリーゼは厳しい状況に置かれました。
その後も世界大戦を経て純血種は絶滅寸前にまで追い込まれましたが、繁殖家たちの努力によって復活。
1933年には正式に「ビションフリーゼ」と名付けられ、翌年にはフランスのケネルクラブに公認されました。
*アメリカでの新たな展開
1950年代にはアメリカにも紹介され、独自のヘアスタイル「パウダーパフ」が誕生。
日本にも同時期に入ってきましたが、すでに「マルチーズ」が人気であったため、愛犬家が中心となって飼育されてきました。
□ビションフリーゼの特徴と性格をご紹介!
1.白い巻き毛の被毛
ビションフリーゼの被毛は真っ白で、一本一本がコークスクリュー状に巻いています。
この特性から、毎日のブラッシングが必要ですが、抜け毛は少ないため、アレルギーを起こしにくいとされています。
2.人懐っこい性格
ビションフリーゼは非常に人懐っこく、飼い主に深く懐きます。
その性格は、貴族の抱き犬として歴史を積み重ねてきた影響と言えるのではないでしょうか。
特にオスは甘えん坊で、メスはしっかり者の傾向があります。
3.活発で運動好き
小さい体格ながらも、ビションフリーゼは活発で運動好きです。
賢くてしつけも比較的容易なため、家庭犬として非常に適しています。
4.留守番は得意ではない
ビションフリーゼは寂しがり屋で、飼い主と一緒にいることを好みます。
そのため、一人暮らしや共働きの家庭にはやや不向きとされています。
□まとめ
ビションフリーゼは14世紀からの歴史がある犬種で、日本では1950年くらいに入ってきました。
白く美しい被毛、人懐っこい性格、そして活発で運動好きな性格を持っています。
興味を持った方は、この機会にビションフリーゼとの出会いを考えてみてはいかがでしょうか。